SOUNDPEATSのハイエンドモデル「Air5 Pro+」をレビュ─────────ッ!
AirPods Pro2ユーザーのオレがAir5 Pro+を試すことになったわけ

今回レビューしている Air5 Pro+ は、SOUNDPEATSさんからの提供だ。
きっかけはSOUNDPEATSさんが実施していたプレゼントキャンペーン。
世の中に十数台しか存在しないピーツくんスピーカーが当選し、DMでやり取りしている流れの中で「Air5 Pro+についても試してみないか」という旨の依頼をいただいた。
こちらとしてはありがたい話だし、断る理由もない。
とはいえ今回も感じたことをそのまま書いている。
良いところは良いと言うし、気になるところは気になると書く。
普段からAirPods Pro2を使っている立場として、その比較も含めて率直な感想をまとめた。
その前提で読んでもらえれば!
SOUNDPEATS Air5 Pro+とは
写真で見るSOUNDPEATS Air5 Pro+










ケースはかなりシンプルだけど、ゴールドが高級感をプラスしてる印象。
いわゆるガジェット感を前面に出すタイプではなく、所有欲を満たすほうにベクトルを振ってるデザインだ。
安っぽさは全然感じない。
イヤホン本体もクセのない形状で、第一印象としては「ちゃんと耳に収まりそうだな」という感じ。
ケースと同じブラックとゴールドの配色で、一般的に黒が多いイヤホンの中でもひと味違う感じを醸し出してる。


重さは片方約5g。
着けてて重さを感じることはない。
ケース収納時は約53gで、ポケットとかに入れてても違和感がない重さ。

イヤーピースは3種類。
デフォルトでMが装着されていて、オレはどっちもSに交換した。
1週間使って分かった装着感と使い勝手|AirPods Pro2との違い

使用したデバイスはiPhoneとMac。
メインはiPhone。
コーデックなどは特に意識せず、普通に接続して使った。
使用期間は約1週間。
作業中、家でのリスニングなど、いつものイヤホンと同じ使い方をしている。
装着感は良好。
耳へのフィット感も安定していて、軽く動いた程度でズレることはなかった。
ただ、オレの場合は3時間ほど使うと少し疲れを感じた。
これはイヤホン自体が悪いというより、オレの耳との相性の問題だと思う。
短時間から中時間の使用なら、特に問題は感じなかった。

ケースへの出し入れはAirPods Pro2とイヤホンを格納する向きが違うため、AirPodsユーザーは最初は少し戸惑う。
ここは完全に慣れの問題なんだけど、最初は向きを確認しながら入れることになる。
タッチ操作の反応はかなり良い。
1回タッチに再生や停止を割り当てると、軽く触れただけで反応する。
最初は誤操作しやすいが、反応が鈍いよりはずっといい。
感覚としては、かなり敏感な部類かな。

タッチコントロールは専用アプリでカスタム可能なので、1回タッチには何も設定しておかないことをオススメする。
音質とノイズキャンセリングをAirPods Pro2ユーザー視点でレビュー
専用アプリでイコライザをカスタムできるが、フラット設定にして音楽を聴いてみた。
音質レビュー|MEMSドライバー搭載Air5 Pro+の音はどう感じたか

最初に音を出した瞬間、方向性がかなりハッキリしていると感じた。
まず低音が強ぇ。
ただ量が多いだけではなく、重くて、しっかり響く低音。
ベースやドラムがすぐ前にあるような感覚があり、音に勢いがある。
それと同時に高音も前に出てくる。
全体としてはいわゆるドンシャリ寄りのチューニング。
B’zを聴くと、その傾向がかなり分かりやすい。
リズム隊がしっかり主張してくるので、曲の勢いがそのまま伝わってくる。
聴いていて楽しい音というのが率直な感想だ。
それでも中域やボーカルが埋もれる感じはない。
普通に聞こえるし、違和感もない。
低音が強いイヤホンにありがちな、ボーカルが引っ込む感じはなかった。
MEMSドライバーというものが搭載されているけど、理屈はよく分かっていない。
ただ、音の一つ一つが縦方向に深く沈む感覚がある。
AirPods Pro2が横に広がる音場だとしたら、Air5 Pro+は縦に深い音場という印象だ。
特に低音や打楽器の一音一音が、しっかり形を持って鳴る。
ドラクエのオーケストラを聴いたとき、低音の厚みと奥行きがかなり分かりやすかった。
音が整理されていて、どこで何が鳴っているかが把握しやすい。
このあたりは、想像していたより完成度が高かった。
ノイズキャンセリングと外音取り込みをAirPods Pro2と比較

ノイズキャンセリングは屋内とYouTubeにある街の喧騒BGMでテストした。
結論から言うとかなり強い。
いわゆる雑踏的な音はほぼシャットアウトできる。
パトカーのサイレンなんかの高音は少し聞こえるが、音楽を聴いていれば特に気にならない。

ノイズキャンセルは4つのモードから選択可能。
AirPods Pro2とも比較したが、強さは体感では同じくらい。
場面によっては、Air5 Pro+のほうが効いているんじゃね?と感じることもあった。
これはかなりびっくりした。
価格帯を考えると「ここまでできるの?」という印象。
外音取り込みについては普通に使えるレベル。
周囲の音はしっかり入ってくるし、会話も成立する。

外部音取り込みには2つのモードが選択可能。
ただし、AirPods Pro2ほど自然ではない。
「外音取り込みモード」感は少し残る。
イヤホンをしていない状態と同じというレベルまではいかない。
とはいえ性能が低いわけではない。
日常的な用途で困ることはないし優秀な部類だと思う。
SOUNDPEATS Air5 Pro+のメリット・デメリット
良かった点
音質|低音の迫力と分かりやすさ
まず一番に感じたのは、音の迫力だ。
低音と高音がしっかり主張するチューニングで、聴いていて分かりやすく楽しい。
特に低音はただ重いだけではなく響きがある。
ベースやドラムが前に出てくる感覚があり、リズムの気持ちよさがしっかり伝わってくる。
低音重視のイヤホンにありがちなボーカルが引っ込む感じもない。
中域は普通に聞こえるし、音のバランスとして破綻している印象はなかった。
音場|縦に深い立体感のある鳴り方
音場の傾向も印象的だった。
横に広がるというより縦方向に深い音だ。
特に低音や打楽器は前後方向の奥行きを感じやすい。
AirPods Pro2が横に広がる音場だとしたら、Air5 Pro+は縦に沈む音場。
キャラクターの違いがはっきりしているのでこれは好みで選べるポイントかなと思う。
ノイズキャンセリング|価格帯を超えた優秀さ
ノイズキャンセリング性能はかなり高い。
屋内や環境音BGMで試した限りではAirPods Pro2と同じくらい。
場面によってはそれ以上に効いていると感じることもあった。
この価格帯の完全ワイヤレスイヤホンで、ここまでのノイキャン性能が出るのは素直にすごい。
日常使いで不満を感じる場面はほぼない。
価格|満足感の高いコストパフォーマンス
質とノイズキャンセリング、この2点を考えると価格に対する満足感は相当高い。
性能と価格のバランスという意味では非常によくできているイヤホンなのは間違いないし、これを選んでおけば何も問題はないはず。
気になった点
操作・UI|音声アナウンスが少し長い
モード切り替え時に、必ず音声アナウンスが入る点は気になった。
「ANCオン」「ヒアスルーモード」「ノーマルモード」(日本語設定の場合)と、すべて言葉で読み上げられる。
その間は音楽が止まるので、切り替えのたびにテンポが一度途切れる。
AirPodsのように効果音だけで分かる方式のほうがオレとしては良かったな。
モード切り替え|ノーマルを飛ばせない
モード切り替えが「外音取り込み」「ノーマル」「ノイズキャンセリング」の3段階固定なのも惜しい。
ノーマルモードを使わないオレみたいな人にとっては、ノーマルモードを必ず経由しなければならないのが煩わしい。
ここは設定でカスタマイズできるようになるとかなり使いやすくなる。
マイク位置|触るとガサガサ音が入る

もうひとつ、実際に使っていて気になったのがマイクの位置だ。
イヤホンを持つときに指が当たりやすい場所にマイクがある。
そのため、着け外しの際にマイク部分を触ってしまうことが多々ある。
外音取り込みモードやノイズキャンセリング使用時にこれをやると、「ガサガサ」という音がかなり大きめに入る。
慣れれば避けられるが最初は少し気になるポイントだった。
充電|ワイヤレス充電非対応

ワイヤレス充電には対応していない。
使っていて困るわけではないが、この価格帯なら対応していてほしかったという気持ちは正直ある。
ただし急速充電機能はあって、10分充電で2時間使えるのは良いポイント。
まとめ|AirPodsよりもAir5 Pro+でいいんじゃね?

AirPods Pro2に4万円出すくらいなら、Air5 Pro+を選んだほうが幸せになれる人はかなり多いはず。
差額でおいしいものを食べたり、他のガジェットを買ったり、何か体験に使ったほうが満足度は高い気がする。
もちろん、どうしてもAirPods Proがいい人もいる。
Apple製品との連携を最優先したい人、Appleというブランドに強いこだわりがある人。
そういう人は、迷わずAirPodsを選べばいい。
でも、そうでなければ。
音質やノイズキャンセリング、そして価格。
このバランスを考えると、Air5 Pro+でかなり満足できる。
1週間使って感じた印象は本当に良かった。
特にAppleに強いこだわりが無ければkじゃなり有力な選択肢になるはず。
じゃ、おつ!

