前々から気になってたイヤーカフ型のイヤホン。
テレワークで使ってるWindowsとその隣でYouTubeを見てるMac用に購入したのでレビュ─────────ッ!

ジミーです。
X(旧ツイッター)もやってます。
イヤーカフ型イヤホンとは?
従来のイヤホンとの違い

ワイヤレスイヤホンといえばカナル型やインナーイヤー型を思い浮かべる人が多いけど、最近注目を集めているのが「イヤーカフ型」と呼ばれる新しい形状のイヤホンだ。
耳の穴に差し込むのではなく、クリップのような形で耳に挟んで使うスタイル。
アクセサリー感覚で装着でき、開放的な装着感が特徴。
耳道を塞がないため周囲の音もちゃんと聞こえる。
完全密閉型のイヤホンが苦手な人にとっては新たな選択肢になる。
イヤーカフ型のメリットとデメリット

メリットはなんといっても「快適さ」と「開放感」だ。
長時間の装着でも耳の中が痛くならず、蒸れることもない。
歩行中でも周囲の音が聞こえるため、安全性の面でも安心できる。
一方で、密閉されない構造ゆえに音質面ではどうしてもカナル型には劣る部分もある。
特に重低音の迫力は控えめで、遮音性を重視する用途には向かない。
Anker Soundcore C30i


製品概要とスペック

Anker Soundcore C30iは、Ankerが展開するSoundcoreシリーズの中でも「イヤーカフ型」を採用したエントリーモデル。
上位モデルとしてC40iがある。
製品スペックは以下。
項目 | 内容 |
---|---|
サイズ | 約2.7 x 2.4 x 2.6cm(イヤホン本体 片耳) |
重さ | 約5.7g(イヤホン本体 片耳)/ 約60g(充電ケース含む) |
防塵・防水規格 | IPX4(※充電ケースは防水仕様ではない) |
Bluetooth規格 | Bluetooth 5.3 |
対応コーデック | SBC / AAC |
連続再生可能時間 | 最大10時間(イヤホン本体のみ)/ 最大30時間(充電ケース使用時) |
充電時間 | 約1時間(イヤホン本体のみ)/ 約2時間(イヤホン+充電ケース) |
充電端子 | USB Type-C |
接続方式 | 無線 |
パッケージ内容 | Soundcore C30i、充電ケース、イヤーカフキャップ(2種、M / L)、USB-A & USB-C ケーブル、18ヶ月保証 + 6ヶ月(Ankerで会員登録後)、カスタマーサポート |
専用のSoundcoreアプリを用いたサウンドカスタマイズやタッチ操作にも対応している。
外観ギャラリー:写真で見るSoundcore C30i








装着感とフィット感

初めて装着したときは耳を挟む感覚に驚いた。今までのイヤホンとはまるで別物。
いわゆる「耳の中に差し込むタイプ」と違って、耳を挟むだけなので装着中の違和感が少ない。
耳から落ちる心配もほとんどない。というか取れる気がまるでしない。
外したあとに「まだ耳に付いてるような感覚」が最初は残ることもあったが、数日で慣れた。
音質と通話品質

音質に関しては、やや軽め。重低音は物足りなさを感じるかもしれない。
がっつり音楽を楽しみたい場合はやや不向き。
だけど仕事中のBGMや通話用として使うのであれば必要十分。
専用アプリでイコライザーを調整できるので、ある程度自分好みの音に仕上げることも可能。
好みに合わせて微調整すれば、音の軽さを補うこともできる。
通話時の音声については問題なく、リモート会議などには全く支障がなかった。
マイクは若干こもってるような気がしないでもないけど、コミュニケーションに問題はなかった。
音漏れについて
少し音が分かりづらいけどAirPods Proとの音漏れを比較してみた。
YouTubeにあったフリー音源を使用し、出力はMacから、イヤホン音量は最大、YouTube側の音量は20%で録音している。
かなりの大音量設定なのでこの設定で音楽を聞いている人はまずいないと思う。
AirPods Proはほとんど音漏れしていないのに対し、C30iは割と音が漏れる結果となった。
イヤホンの構造の違いがあるから当たり前ではあるけど、耳道に対してオープンな環境で音を出している以上ある程度音漏れはしてしまう。
静かな場所や人が密集する満員電車のような場所での使用については、音を小さくするか使用を控えたほうがいいかもしれない。
接続方法、操作性とアプリ連携

接続はアプリをダウンロードしてからがラク。

- アプリを開いて「機器を追加」をタップ
- 「Headphone, Speaker, and Frames」をタップ
- 「設定に移動」をタップ

iPhoneのBluetooth設定画面に移動するので
- 下に出てくる「soundcore C30i」をタップ
- アプリに戻ると機器が登録済みになっている
以上で接続設定は完了。

操作は本体裏にあるタッチセンサーで行う。
装着時はタッチする位置が分かりづらいから、何回かタッチしてみて感覚を掴む必要がある。
アプリ側で操作内容(2回タップ、3回タップ、長押し)をカスタマイズできる。
タッチ操作の無効化も可能。
バッテリー持ちと充電

バッテリーに関しては大満足。
メーカー公称は連続10時間再生とのことだったけど、実際にテレワークで毎日8時間使っても問題なし。
午前中3時間使っても、お昼休憩の間にフル充電。
バッテリー残量を気にすることがないというのは、精神的にかなり楽よね。
本体はUSB-Cで充電できるけど、ワイヤレス充電には非対応。

イヤホン本体の厚みがある方にイヤホン本体充電のパーツがついているので、ケース内部の端子に合わせて収納する。
マルチポイント接続が便利

オレにとって、Soundcore C30iを選んだ大きな理由の一つが「マルチポイント対応」だった。
普段は私用のMacと仕事用のWindows PCを同時に使っている。
Macで音楽や動画を流しながら仕事をしているときでも、Windows側で急に会議が始まったり、別の音声を確認したい場面がある。
そんなとき、Soundcore C30iはすごくスムーズに役立ってくれる。
どちらかのデバイスで音を再生すると、何も設定を変えなくてもその音声がイヤホンに自動で切り替わる。
これはマルチポイントだからこその動きだ。
AirPodsはApple製品同士だとこの動きはできるんだけど、C30iは異なるOS間での使い勝手が抜群なのがいい(というかAirPods以外のマルチポイント対応イヤホンとしては普通の動きだよね)。
使ってみた感想まとめ
- 装着感が新鮮で快適
耳を“挟む”独特の装着スタイルは最初驚いたが、慣れると快適で落ちる心配もなし。 - 長時間つけても疲れない
耳の中に入れないため、不快感がなく8時間以上の装着でも余裕。 - 音質は軽めだが用途次第でちょうどいい
重低音は控えめだが、BGMや通話用には十分。
専用アプリで音質調整も可能。 - 通話品質は問題なし
マイクはややこもるが、リモート会議では支障なし。 - タッチ操作は慣れが必要
操作位置がわかりづらいが、感度は良好。
アプリで操作内容のカスタマイズもできる。 - バッテリー持ちが安心レベル
1日8時間の使用にも耐え、短時間の充電でフル回復。
バッテリー残量の心配がほぼない。 - マルチポイントが超便利
MacとWindowsの音声を自動で切り替えてくれる。
複数デバイスを使う人には最高にありがたい機能。 - 音楽の“没入感”はやや薄い
耳穴を塞がない構造ゆえに、じっくり音楽を楽しむには不向き。
環境音が入りやすいため、集中して聴きたい人には向かない。 - 左右の音のバランス調整が必要
装着位置によって左右どちらかの音が強くなることがある。
音が中央に聞こえるように、通常のイヤホンよりも装着位置を丁寧に調整する必要がある。
こんな人におすすめ!
- 長時間イヤホンを使って耳が痛くなる人
- メガネやマスクとイヤホンの相性に悩んでいる人
- 通勤中や作業中も周囲の音を聞きたい人
- MacとWindowsの両方を使う人
- BGMとして音楽を楽しみたい人
総評:新しいイヤホン体験を求める人にこそ試してほしい
総合的な満足度と気になる点

Anker Soundcore C30iは、従来のイヤホンに不満があった人にとって「新しい選択肢」だ。
オレはマルチポイント対応のイヤホンが欲しくて、かつイヤーカフ型のイヤホンに興味があったから買ってみたけど思ったよりも良かった。
特に装着感は、他のイヤホンでは得られない軽やかさがある。
音質や操作性にはやや課題を感じるが、それを補って余りある快適性と利便性がある。
これまでのイヤホン選びの悩みを別のアプローチで解決してくれる。
それがイヤーカフ型、そしてC30iの魅力。
日常に自然と溶け込む新しいイヤホン体験を求める人には、ぜひ一度試してみてほしい。
じゃ、おつ!

